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プロは知っている ステンレスの知識と選び方 そのステンレス、実は錆びます。

ステンレス製品について

ステンレス製とスチール製と何が違うのか

ステンレス製は、半永久的にその輝きを失わない素材であり錆びにくいことが特徴になります。
これは、スチールを主成分とした成分にクロムとニッケルを加えることにより、高品質を維持しています。
ニッケルは、銀発色の金属光沢を持つ元素で、レアメタルに分類されています。
そのため、スチールと比較すると高価であり高付加価値の製品に使用されます。

一方、スチール製の什器や製品は、木材やプラスチックと比較し、寸法の狂いが無く、加工性にも優れた素材になります。木材やプラスチックだと頼りないというところに使用される素材になります。

ステンレスとスチールの比重は、同じですが、ステンレスの方が若干硬いといった違いがあります。

ステンレス製は、錆びを防ぐ耐食性と加工性、耐熱性、半永久的にその輝きと美しさを失わない素材であります。また、強度やメンテナンス性にもより優れています。

下記、分かりやすくまとめました。
・ステンレスとスチールは、どちらも合金鋼の一種であり、鉄を主成分としていますが、以下のような違いがあります。

耐食性 ステンレス鋼は、クロムなどの合金元素が添加されているため、酸化、腐食、さびなどに耐性があります。一方、スチールは、クロムなどの合金元素が添加されていないため、通常は表面処理や塗装などを施すことで耐食性を向上させる必要があります。
強度 スチールは、様々な種類があり、炭素量や添加される合金元素などによって、強度や硬度を調整できます。一方、ステンレス鋼は、一般的にスチールよりも強度は低いですが、耐食性が高く、高温・低温などの特殊な環境下でも安定した性能を発揮します。
衛生性 ステンレス鋼は、表面が滑らかであり、非常に清潔で衛生的です。そのため、医療機器や食品加工機器などにも広く使用されています。スチールは、表面が粗く、細菌が繁殖しやすいため、衛生的な面でステンレス鋼には及びません。
価格 スチールは、一般的にステンレス鋼よりも安価であり、広く使われています。

以上のように、ステンレス鋼とスチールは、耐食性、強度、衛生性、価格などの点で違いがあります。どちらを使用するかは、使用用途や条件によって異なります。

・ステンレス鋼の主な特徴は、以下のようになります。

耐食性が高い ステンレス鋼は、クロムなどの合金元素が添加されているため、酸化、腐食、さびなどに耐性があります。これにより、長期間にわたって耐久性が保たれます。
強度が高い ステンレス鋼は、高強度であり、重い荷重にも耐えることができます。また、低温下でも強度が保たれるため、冷凍庫などの極低温環境にも適しています。
衛生的 ステンレス鋼は、表面が滑らかであり、非常に清潔で衛生的です。そのため、医療機器や食品加工機器などにも広く使用されています。
美観性が高い ステンレス鋼は、光沢があり美しい外観を持ちます。そのため、建築物の外装やインテリア、ジュエリーなどにも利用されます。
加工性が良い ステンレス鋼は、溶接、曲げ、切削などの加工が比較的容易であり、多様な形状やサイズに加工できます。

以上のように、ステンレス鋼は、耐久性、強度、衛生性、美観性、加工性などの優れた特性を持っています。

ステンレスはどんな種類があるのか

ステンレス製と言っても、何千種類もの素材が存在します。
以下は、当サイトで取り扱いのあるメインの2種類の素材について説明します。

  • SUS430
    一般的には、家庭のシンクやお風呂場といった水回りには、SUS430が使用されています。
    SUS430は、日本工業規格(JIS)で定義されたフェライト系ステンレス鋼の一種であり、主に建築材料、自動車部品、キッチン用品、電化製品などに使用されます。
    SUS430は、クロムを17%以上、鉄を主成分として、マンガン、シリコン、硫黄などの元素が含まれた合金であり、非常に耐食性が高いわけではありませんが、一般的な鋼材に比べて耐食性が優れています。また、SUS430は、磁性を持つステンレス鋼であるため、磁石がくっつく性質があります。SUS430は、SUS304に比べて加工性がやや劣りますが、溶接、曲げなどの加工は可能です。
  • SUS304
    プロ用として開発されたのが、SUS304になります。
    SUS304は、日本工業規格(JIS)で定義されたステンレス鋼の一種であり、主に食品加工、化学工業、建築、医療機器などの分野で使用されます。
    SUS304は、クロム18%以上、ニッケル8%以上の合金であり、非常に耐食性が高く、耐食性と強度のバランスが良いため、一般的なステンレス鋼の中でも最も一般的に使用されている種類の一つです。また、SUS304は加工しやすく、溶接や曲げなどの加工性も良好です。

SUS304とSUS430は、共にステンレス鋼の種類であり、以下のような違いがあります。

化学組成 SUS304は、クロム18%、ニッケル8%の合金元素が含まれており、SUS430は、クロム17%のみが含まれています。そのため、SUS304は、SUS430よりも耐食性が高く、また、加工性にも優れています。
強度 ステンレス鋼は、高強度であり、重い荷重にも耐えることができます。また、低温下でも強度が保たれるため、冷凍庫などの極低温環境にも適しています。
SUS304は、銀色がかった明るい色をしており、SUS430は、やや暗めの灰色をしています。
価格 SUS304は、SUS430よりも高価です。

どちらを使用するかは、使用用途や条件によって異なりますが、一般的に、耐食性や強度が必要な場合には、SUS304が適しています。
一方、コスト面を考慮する場合には、SUS430が選ばれることもあります。

SUS304とSUS430の特徴比較

それぞれの特徴を簡単にまとめると、以下の表のようになります。
これはSUS304とSUS430での相対的な特徴であり、例えばSUS430が耐食性と耐熱性で劣るといっても、そもそもステンレス(SUS)という材質自体がそれらの特徴に優れているものであるとい点にご注意ください。

  耐食性 磁性 耐熱性 価格 光沢
SUS304 優れる なし 優れる 高い 強い
SUS430 劣る あり 劣る 安い 普通

SUS304とSUS430の物性比較

化学成分 炭素(C) ケイ素(Si) マンガン(Mn) リン(P) 硫黄(S) ニッケル(Ni) クロム(Cr)
SUS304 0.08以下 1.00以下 2.00以下 0.045以下 0.030以下 8.0-10.5 18.0-20.0
SUS430 0.12以下 0.75以下 1.00以下 0.040以下 0.030以下 - 16.0-18.0
物理的性質 密度
(kg/m²)
縦弾性係数
(Gpa)
比電気抵抗(常温)
μ Ω・cm
比熱
((0~100℃)Kl/kg・K)
熱伝導率
((100℃)W/m・K)
熱膨張係数
(0~100℃)X10-6
SUS304 7930 193 72 0.5 16.3 17.3
SUS430 7750 200 60 0.46 25.6 10.4
機械的性質 耐力(N/mm²) 引張強さ(N/mm²) 伸び(%) 絞り(%) HB HRB HV
SUS304 205以上 520以上 40以上 60以上 187以下 90以下 200以下
SUS430 205以上 450以上 22以上 50以上 183以下 - 200以下

シーダブルデーの製品は、ステンレス製品が中心になります。
当社は、国産にこだわり工場直送体制と、専門家スタッフが常駐しております。
これらの素材の違いについて、より詳しく知りたい。使用用途に適合しているかより詳しく知りたい。等のご質問がございましたら、シー・ダブル・デーまでご連絡ください。

専門家が分かりやすく解説させて頂きます。

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